2016年7月9日から10日にかけて開催された第6回呼吸器外科サマースクールに、初期研修医長澤先生と医学科6年生の佐藤君が参加しました。
当科の宮脇講師はインストラクターとして参加しました。
7月9、10日に神戸で開催された「呼吸器外科サマースクール2016」に参加させて頂きました。
インストラクターの先生に恵まれ、同じチームの受講生に恵まれ、あっという間の2日間でした。
一番印象に残っているのは、生きた豚での肺葉切除です。 インストラクターの先生のご指導を受けながら、術者や助手を交代しながら行います。当然のことながら、心臓の鼓動を感じ、切れば出血します。私たちのために犠牲になる命があり、命の重みを感じながら手術をするのは緊張の連続でした。それでも真摯に向き合いつつ、落ち着いて手術ができた時、3ヶ月間の外科研修での成長を実感しました。
肺葉切除以外にも気管支吻合やドライラボでの手技コンテストなど実践に即した盛りだくさんのプログラムで、たくさんの手技を習得できました。さらに、日本全国から集まった、高名な先生方、志の高い外科医の卵たちと交流でき、楽しいひとときでした。
参加を促して下さった当院呼吸器外科の先生方、企画運営して下さった関係者各位の方々に、この場をかりて御礼申し上げます。ありがとうございました。
(卒後臨床研修センター 長澤)
今夏、神戸で行われた呼吸器外科主催のサマースクールに参加させて頂きました。対象者は学部生40名と研修医60名で、各々のレベルに合った実習を受講できます。例えば一日目は、ブタに麻酔を掛けて生きたまま手術を行うアニマルラボと、摘出臓器を使うウェットラボが行われました。アニマルラボでは、学部生がブタの開胸or閉胸を行い、研修医がブタの葉切除を行いました。ウェットラボでは、全員が摘出心肺を用いて葉切除を行いました。2日目には胸腔鏡の練習を行うドライラボが実施されました。最後にコンテストを行うということで、どのテーブルも大変熱心に取り組んでいました。
こうした実習自体、なかなか経験できるものではありません。しかも参加者4名に対し1名のインストラクターが専属で配置されていたため、随時質問してアドバイスを得られるという点が非常に有意義でした。また時間は余裕をもって与えられており、じっくりと取り組むことができました。ちなみに大分大学の呼吸器外科でも、6年生で選択すればアニマルラボを体験することができます。興味のある方はぜひ選択してみてください。また胸腔鏡のドライラボも医局に設置してありますので、興味をお持ちの5年生は医局の先生に声をかけて練習させて頂きましょう!
なお、1日目の夜には飲み会が開催され、多くの先生方、また志を一にする仲間たちと交流することができました。外科を志す者と、外科として生きる先生方の集い。みごと心が通じ合い、大変に盛り上がっておりました。先生を含め多くの参加者が、日が越えるまで飲み、大いに語らっておりました。こうした人脈づくりもまた、遠路遥々と神戸まで出向いた価値があるものだと思います。
最後に、このような素晴らしいスクールに参加させて頂きました事について、杉尾教授をはじめとする呼吸器外科の先生方に感謝申し上げます。特に宮脇先生はインストラクターとして一緒にご参加頂き、現地や道中で大変お世話になりました。深くお礼申し上げます。ありがとうございました。 (医学科6年 佐藤)