2020年11月より当科では手術支援ロボットdaVinci Siを用いロボット支援下肺悪性腫瘍手術ならびに縦隔腫瘍手術を行ってきました。
この度、2023年8月より新しい手術支援ロボットdaVinci Xiへと変更になります。従来のSiと同じく、3Dカメラの画像を見ながら、多関節を自在に操れる”3つの腕”を精密に扱うことができるため、精密な手術を開胸手術と同じように行うことができるという利点があります。さらに手術器具やカメラはロボットが把持し、それを術者がコンソールボックスの中で操作するため手振れのない手術を行うことができます。さらにXiには専用の自動縫合器を術者が操作できるなどのさらなる利点があります。
ロボット支援手術も治療選択肢のひとつとして加えることで、今後もより低侵襲かつ安全な手術を提供できるよう、精進してまいります。なお、ロボット支援手術の適応については患者さんそれぞれの病気の進行度や全身状態などを総合して判断します。