大分大学医学部

准教授

安德 恭彰

ANTOKU Yasuaki


医療情報の発展に向けて

医療情報の分野では、まだ十分にDX(デジタルトランスフォーメーション)されていない分野が数多く残っています。しかし、DXは方向性を間違えると無駄な手間を増やす結果となりかねません。DX化することで医療行為の作業軽減や、新たな可能性が広がる手法を模索しています。

また、遠隔医療においては、近隣病院との地域ネットワーク構築を行なっています。従来、インターネットはオープンなネットワーク、医療情報のネットワークは閉じられたクローズドネットワークで、双方は情報連携しないのがあたりまえでした。しかし昨今では、地域連携が叫ばれインターネットを介して、各病院のクローズドネットワークを連携させることが急務となっています。

さらには、AI技術の向上により医療分野も今までとは異なった新しい医療のあり方を求められています。医療におけるAIの利活用はまだ始まったばかりですが、そこへの期待は計り知れません。

皆さんには、これらの知識を学ぶことで、機器を扱える人材だけでなく、技術のあり方、システムの作り方を正しく取得し、医療現場の発展につながる人材に育ってほしいと願っています。