人工臓器学(呼吸器系)研究室紹介

道越 淳一

MICHIKOSHI Junichi

研究室代表 先進医療科学科 臨床医工学コース 講師

人工臓器学(呼吸器系)研究室では、人工呼吸器をはじめとする呼吸補助デバイスに関する臨床応用と工学的基礎研究を中心に取り組んでいます。なかでも、気道管理に関する新たな知見の探索や、有効かつ安全な呼吸補助デバイスの設計・評価に重点を置いています。また、患者さんのQOL向上と医療安全の確保を目指し、医療現場との連携を意識した実践的な研究テーマに取り組む中で、臨床ニーズに基づいた課題を設定し、それに対する工学的アプローチによる具体的な解決策の提案を重視しています。

臨床工学・呼吸療法・医療工学に関心のある学生にとって、基礎から応用まで幅広く学べる研究環境を提供できればと考えています。

研究室配属

2026年

研究室へようこそ

 

研究生3名が2年次から研究テーマの立案・検討を行い、早期より研究活動に着手しています。主体的に研究へ取り組み、学会発表や論文発表を目標に日々研鑽を重ねています。

今年度は、陸上部、茶道部、ダンス部と、それぞれ異なる分野で部長を務めている3名の学生が研究室の仲間に加わりました。部活動で培ったリーダーシップや責任感、仲間を支える姿勢は、研究活動においても大きな力になると期待しています。

研究は思いどおりに進むことばかりではありません。しかし、失敗や試行錯誤を積み重ねることで、新しい発見や成長につながります。仲間と議論し、考え、自ら行動することを大切にしながら、一つひとつの経験を将来の財産にしてほしいと思います。

研究を楽しみ、仲間を大切にし、学生生活を思い切り充実させてください。皆さんの成長と活躍を楽しみにしています。

石岡 茉白

ISHIOKA Mashiro

先進医療科学科 臨床医工学コース 3年

私は現在、人工鼻(HMEF)の物理学的評価に関する研究を行っています。市販されている人工鼻のカタログには「細菌・ウイルス除去率99.9999%」などの性能が記載されていますが、その評価は主に生物学的評価で、約3 µmの試験粒子を用いて行われています。しかし、新型コロナウイルス感染症では、飛沫核として存在する3µm未満の微粒子が感染伝播に関与することが問題となりました。人工鼻においても微小粒子に対する捕集性能の評価が重要と考えられます。そこで研究では、0.3 µm程度までの微粒子を対象として人工鼻フィルターの捕集性能を評価し、その物理学的特性について検討しています。

研究室では、日々和気あいあいと研究に取り組んでいます。私たちの天然な言動に対して道越先生が的確なツッコミを入れてくださることも多く、研究室には笑いが絶えません。また、道越先生の自由な研究方針のもと、自分のペースで研究に取り組むことができることも、この研究室の魅力の一つです。少しでも呼吸療法や医療機器に興味のある方は、ぜひ気軽に研究室へ遊びに来てください。

北岡 桜美音

KITAOKA Rumine

先進医療科学科 臨床医工学コース 3年

私は呼吸器分野に興味があり、さらに研究室の明るく温かい雰囲気や、先生・先輩方がとても優しく丁寧に指導してくださる環境に魅力を感じ、この研究室を選びました。

現在は、「カフ下部持続吸引の急性期応用」をテーマに研究を行っています。急性期医療におけるより効果的な活用方法について研究を進めています。研究を通して、呼吸療法や人工呼吸管理に関する専門的な知識だけでなく、実験の進め方やデータ解析、論理的な考え方も身につけることができています。また、研究だけでなく、先生や先輩方とのディスカッションや学会発表など、多くのことに挑戦できる環境が整っており、日々充実した学生生活を送っています。分からないことがあれば気軽に相談できる雰囲気があるため、安心して研究に取り組むことができます。 呼吸器分野に興味がある方はもちろん、臨床につながる研究に挑戦したい方や、楽しく学びながら成長したい方は、ぜひ私たちの研究室へお越しください。一緒に学び、充実した研究生活を送りましょう。

杉本 麻衣

SUGIMOTO Mai

先進医療科学科 臨床医工学コース 3年

皆さんは人工鼻を知っていますか?

おそらくまだ医療の世界でも知名度が低い人工鼻ですが、人間の鼻の役割である加温加湿を代替してくれる、とても重要な医療機器です。その中でも私は、人工鼻の種類や素材によってどれだけ加温・加湿の性能が変わるのかという研究を行っています。まだ世の中であまり行われていない研究なのでデータを取るのが大変ですが、道越先生のご指導の下、コツコツと楽しく研究できています。さらに、新規酸素マスク開発を目指した研究も行っています。将来的には医療機器開発に携わりたいと思っており、とても勉強になることばかりでとても刺激を受けています。

道越先生は学生の意見ややりたいことを尊重して下さり、研究室では先生から頂いたアドバイスを参考にしながら、自分のペースで、やりたい研究を自由に行うことができます。少しでも呼吸器に興味がある方、自由に研究を行いたい方、ぜひ研究室でお待ちしています。

2025年

荒井 優華

ARAI Yuka

先進医療科学科 臨床医工学コース 4年

私がこの研究室を選んだ理由は、深い学びと自由な研究が魅力的だったからです。

道越先生は授業以外の時間でも疑問があればいつでも質問に答えてくれます。また、学会への参加も活発で、学部生であってもMEの学会はもちろん、循環器などほかの分野の学会に参加することができます。また、私は慢性期呼吸器患者の痰吸引をテーマに研究しています。研究室では、興味のあるテーマを自分で見つけて自由に研究できます。大分県には呼吸器に付属する持続痰吸引機を開発した会社があり、今の研究はその会社に協力していただきながら進めています。現在、慢性期患者を対象とした痰吸引機の研究をしていますが、最終的には持続痰吸引を救急・急性期にも応用できるように研究ができればと考えております。

緒方 瑠希

OGATA Ryuki

先進医療科学科 臨床医工学コース 4年

人工呼吸器はその名の通り、呼吸を補助・代行する機械で、呼吸機能が衰えて自身で呼吸ができない方々にとって、命をつなぐとても大切な装置です。そんな人工呼吸器やその他関連製品の安全性を確保することは製品を開発する人、病院で管理する人の大切な役目です。私も呼吸管理に関する様々な機器の安全性や性能を検証することでより良い治療、生命維持につなげたいと思い、この研究室に入りました。知らないこともたくさんあるけれど、研究室はいつも明るく、友人とともに学び、考えを深め合う環境に身をおけてとても楽しいです。少しでも興味のある方はぜひ見学に来てみてください。新しい仲間が増えるのを楽しみにしています。

木田 昂志

KIDA Koji

先進医療科学科 臨床医工学コース 4年

研究員の木田と申します。私は現在、人工鼻における微粒子捕集効率の評価を中心に、呼吸器関連の研究に取り組んでいます。人工鼻はその種類や構造によって性能が大きく異なり、特にウイルスやエアロゾルなどの微粒子を、どの程度効率よく捕集できるかについて、さまざまな観点から検証を行っています。研究では、実際の患者装着を想定した環境下での評価を重視しており、湿度・温度・フィルタの帯電状態(静電気)といった多様な条件を考慮しています。これにより、より実臨床に近い有効性の検証を可能にしています。また当研究室では、人工呼吸器管理や呼吸補助デバイスの基礎から臨床応用までをカバーする幅広いテーマでの研究も進めており、臨床現場での医療技術の向上に資する実践的な知見の創出を目指しています。呼吸器に関する研究に興味がある学部生の皆さん、基礎と臨床の橋渡しとなるこの分野で一緒に研究してみませんか? 皆さんの参加を心よりお待ちしています。

研究室の活動報告

本学科4年生の木田 昂志さんが、令和8年1月17日~18日に別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)で開催された「第20回九州・沖縄臨床工学会」において、研究発表を行いました。

【演題名】「NPPVマスクの構造およびセンサ装着位置の違いがPETCO₂測定値に与える影響の検討」

本研究では、非侵襲的陽圧換気(NPPV)に用いられるマスクの構造やCO₂センサの装着位置の違いが、呼気終末二酸化炭素分圧(PETCO₂)の測定値に及ぼす影響について検討し、その成果を発表しました。

  • 本学科4年生の荒井 優華さんが、令和8年5月16日~17日に福岡国際会議場で開催された「第36回日本臨床工学会」において、研究発表を行いました

    【演題名】

    「安全に持続的気管吸引を可能にした吸引装置の検証」

    本研究では、持続的気管吸引に用いる吸引装置の性能評価を行い、安全性および有効性について検証しました。発表当日は多くの参加者との活発な意見交換が行われ、貴重な研究成果を発信する機会となりました。