大分大学医学部

講師

丹下 佳洋

TANGE Yoshihiro


次世代型血液透析システムの開発

大分大学医学部先進医療科学科で主に①人工腎臓を用いた尿毒素除去に関する研究、②酸素供給を目的とした輸液の開発、③バイオフィルム除去/形成抑制剤の開発に関する研究を行っています。

私が大学生だったころのエピソードです。まだ研究室に配属されて間もないころ、研究室の蛇口に人工腎臓が付いていることに気づきました。驚き先輩方のほうを見ると、人工腎臓から出てくる水でコーヒーを入れ普通に飲んでいました。「ここの研究室は大丈夫か…」今思うと、非常に理にかなった方法でした。皆さんはどう思われましたか?

衝撃的な人工臓器との出会いからすでに20年以上経ちますが、当時の経験や大学卒業研究のテーマが、現在の研究ライフに繋がっています。

また、血液透析専門病院勤務時は「どうすれば血液透析の合併症を予防できるか」、「透析をしない方法(技術)はないか」、そういった疑問を毎日考えていました。人工臓器はまだヒトの臓器の機能を完全に代替できるものではありません。人工臓器に関する研究を通じて患者さんの苦痛を取り除く、それが私の研究の柱となっています。

みなさんも大分大学で先進医療を学びませんか?ご興味のある方はぜひ私と一緒に研究をしましょう。ワクワクされた方、蛇口に取り付けられた人工腎臓のナゾを知りたい方はぜひ研究室へお越しください。

トピック

第68回日本透析医学会学術集会・総会での研究発表

2023年6月16日~18日に神戸市で開催された第68回日本透析医学会学術集会・総会で研究発表を行いました。

今回はコロナ後ということもあり、久しぶりに対面方式での研究発表でした。写真は、大学時代からの友人とのツーショットです。25年以上の付き合いになります。また、たくさんの教え子たちとも久しぶりに会い、昔話に花を咲かせました。学会ならではの楽しみです。

発表した研究テーマ