第10号 H 14.7/1
地域医療連携室開設
平成14年5月13日、大分医科大学医学部附属病院に、地域医療連携室が開設されました。
地域医療連携室のおもな業務の一つが、患者さんの入院・退院の調整(フローマネージメント)です。入院待ちの患者さんには、入院の日程が決まり次第、地域医療連携室から連絡します。患者さんへ入院の連絡をする際には、単に入院日の連絡に止まらず、入院後の予定をお知らせし、安心して入院できるように相談に応じるなどのサービスにも努めています。また、本院は、医療機関の機能分類では、急性期の治療・看護を分担しております。このため、患者さんには予定の治療が済んだり、治療方針が決まった時点で退院していただくか、あるいは別の医療機関にお移りいただくようご協力をお願いする場合もでてきます。本院に入院している期間中に、検査や手術などの治療を効率良く計画的に受けていただくとともに、地域の医療機関と連携して、転院あるいは自宅療養などが円滑にできるように調整するのも、私ども地域医療連携室の役割です。できる限り短い期間で検査や治療を済ませたいと希望する患者さんにとっても、大きなメリットになります。
このように、入院治療を受ける患者さんと病院内の医療スタッフの「かけはし」の役を担うことによって、患者さん本人だけでなく、ご家族の希望にもなるべく沿えるよう支援することを目標にしております。
現在、地域医療連携室室長を病院長が、室長補佐を外科第1の川野講師が兼務し、看護師長1名、副看護師長1名、事務担当者1名の計5名が地域医療連携室に配置されています。また、本院の全13病棟のうち、3つの病棟(整形外科、外科第1、内科第1)でフローマネジメントを行っていますが、7月からはさらに拡大し、新たに3つの病棟でもこの業務を実施する予定です。今後、入院中の検査・治療計画をわかりやすく記載したクリニカルパスの作成を支援するなどの業務を通じて、より効率的な質の高い医療を提供し、患者さんへのサービス向上を目指しているところです。
地域医療連携室は、病院玄関を入って右側に設けております。
電話番号は586−6356、6357(平日 8:30〜17:00) FAX番号は586−6358です。
入院、退院、あるいは医療相談に関する各種相談にもできる限り応じますので、お気軽にご利用ください。