新年のごあいさつ
大分大学医学部附属病院
病 院 長 中 野 重 行
「安心と満足の医療」を目指して
明けましておめでとうございます。昨年4月1日に国立大学法人に移行してから初めて迎える新年です。国立大学の法人化は、国の行政改革の一環として行われたものですが、主たる目的は大学改革の推進です。法人化による大学病院の改革では、「医療の質」と「経営の質」の向上が一層求められています。昨今の医療を取り巻く厳しい環境の中で、本院の改革は着実に進んでおりますが、豊の国に相応しい豊かな診療・教育・研究を育んでいく絶好のチャンスでもありますので、新しい気持ちで更なる本院における医療の質の向上を目指し、全職員の力を結集して努力していきたいと思っております。
本院は、昨年8月に、医療機関の第三者評価を行っている医療機能評価機構により認定を受けました(6ページ「病院機能評価の認定について」参照)。これにより、本院の医療の質が外部からも客観的に評価されたことになります。本院を受診される皆さんが、質の高い医療を安心して受けられることを望まれるのは当然のことです。私共医療を提供する立場の者としてもそうありたいと念願しており、さらに継続して一層の質の改善に努めていきます。新年から本院の医療情報システムも大幅に更新されます。また、受診される方に分かりやすいように、内科と外科は、従来の内科・外科の診療体制から、臓器別機能別の診療体制に移行します。今春からは、医療安全のために一定の条件を厳守していただいた上で、院内で携帯電話が使えるようにいたします。
本院は開院以来、職員が大切にする基本理念として「患者本位の最良の医療」を掲げてきました。この私共医療者サイドの言葉で語ってきた基本理念は、患者さんサイドの分かりやすい言葉に置き換えると「安心と満足の医療」ということになります。昨年末から本院内で、全職種の職員が参加して定期的に開催する「医療の質向上フォーラム」もはじめました。これからもより一層「安心と満足の医療」を目指していきたいと思いますので、ご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします
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