[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

平成17年度大分大学喘息教室のご案内

 

 喘息は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じように病気についての正しい知識を持って、早期から適切な治療を受けることで必ず克服できる病気です。大分大学喘息教室は20年前の開講当初から“自分自身が主治医”をモットーに、喘息患者さんが自分の病気をコントロールできる力を身につけていただくお手伝いをしてきました。近年、喘息治療は目覚しく進歩し、喘息コントロールも比較的容易になってきました。自宅での血圧測定と同じように家庭で気管支の状態が簡単に測定できるピークフローメーターを活用し、また安全で効果的な吸入ステロイド薬を上手に使用することなどで、重症の喘息発作で救急外来を受診したり、入院したりすることは激減しました。

 喘息治療の目標は、患者さん方が喘息のない方と全く同様な日常生活を送れるようになることにあります。喘息であっても、仕事や勉学に頑張り、お酒を飲み、スポーツをし、海外旅行に行くことも可能です。そのためには、喘息を正しく理解し、治療薬を適切に使用することがとても重要です。喘息教室では、医師、看護師、薬剤師、呼吸療法士などの医療スタッフが、喘息とはどのような病気か?喘息の治療薬の正しい使用方法、ピークフローメーターによる自己管理法、増悪因子対策、効率的な呼吸方法まで広く取り上げ、日常診療と合わせて患者さんの喘息が良くなるお手伝いを行いたいと考えています。吸入指導、個別指導のための時間も用意しております。当院に通院中の患者さんが対象となっていますが、他の医療機関に通院されている方や、ご家族のどなたかが喘息でお困りの方も気軽に参加してください。必ず役立つ30分ですので是非ご出席ください。(問合せ先 呼吸器内科 宮崎 TEL 097-586-5814)

日時

(文責 呼吸器内科 宮崎英士)

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成