[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

糖尿病サマーキャンプについて

 

 糖尿病には肥満や生活習慣の乱れが主因の2型糖尿病のほかに、主に小児・若年に発症する1型糖尿病があります。生活習慣には関係なく約1万人にひとりの確率で発症します。膵臓からのインスリン分泌が著明に低下しますが、適切なインスリン療法を行えば他の子どもと同様に成長し糖尿病合併症も予防できます。

 大分ヤングウイングサマーキャンプは大分県糖尿病協会主催の1型糖尿病患児の療育キャンプです。例年15〜25人の患児と当院内科・小児科を主体に、栄養士、大学生ボランティア等総勢50〜60名が参加します。5泊6日で海水浴や山登り等の行事に参加しながら、1型糖尿病の仕組みやインスリン注射・血糖自己測定の手技、食事のとりかたなどの指導を行います。大分のキャンプは今年で第20回目を迎えますが、このキャンプを経験した子どもたちが社会人となり、さらに結婚・出産された人もいます。今後もこのキャンプを通じ、患児の健康と1型糖尿病の正しい社会認識の普及に貢献したいと思います。

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(文責 内分泌・糖尿病内科 葛城 功)

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成