もくじ
第4号 H 13.1/1
 新年のごあいさつ
 入院患者さんへ
脳神経外科紹介
 喘息教室紹介
 2階東病棟紹介
 クリスマス会
 手術部紹介
 患者さんのご家族から
 Q&Aコーナー
かけはしホーム

【どんなとき受診しますか?】

 脳神経外科は脳血管性障害、脳腫瘍、脳脊髄外傷など中枢神経の病気を外科的に治療する診療科です。突然の意識障害、片麻痺、激しい頭痛などで発症する病気(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・交通事故など)の多くは脳神経外科で診ます。また、症状が突然ではなくても脳の中の腫れ物(脳腫瘍)や、頭部外傷の中には頭を打った時は何ともなくても時間がたって症状の出てくるものもあります。中には長い間痴呆として治療され続けていることもあります。ですから、救急車を呼ぶような症状が出た場合はもちろんですが、なんとなく頭が痛い、手足がしびれる、喋りにくい、物覚えが悪くなった、めまいがする、目・耳の聞こえが悪くなったなど気になる症状があれば遠慮なく等科にご相談下さい。外来は毎日、夜間でも対応致します。

【どんな治療が受けられますか?】

脳神経外科写真 治療には古林教授以下10名の医師が全員で一丸となってあたります。脳神経外科という診療科の性格上、緊急手術はもちろんですが、県内関連施設からの外来を介しての紹介患者さんも多く、8月から外来日を毎日にしております。手術は破裂あるいは未破裂脳動脈瘤、脳出血、脳腫瘍、脳脊髄外傷、小児神経外科疾患などあらゆる脳神経外科領域をカバーします。大学病院として他施設にはない特別な設備や技術を用いてこれらの治療を行うことで治療成績の向上に貢献するばかりでなく、高度先進医療としての新しい診断・治療法の開発も進めています。脳梗塞の分子生物学的診断と治療、脳の電気・磁気刺激による神経難病の無痛・非侵襲的治療、難治性てんかんの外科治療、脳機能評価と予後予測による安全な手術方法の開発などです。

 また、近年は開頭術を必要としない血管内外科治療やエックスナイフを放射線科と、重症頭部外傷の低体温療法を麻酔科と共同で行い、他に類を見ない好成績を挙げております。これらはいずれも大分県内はもちろん、全国レベルで質的に高く評価されています。今後も更に幅を広げつつ連携を深め、大学病院ならではの実績を挙げるべく診療に取り組みます。

(文責 藤木 稔)