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大分大学医学部附属病院薬剤部
 
                          

薬剤学講座の紹介

大分大学医学部附属病院薬剤部には、薬剤学講座という研究室を併設しており、大学院医学系研究科修士課程や博士課程の学生の受入れを行っています。また、令和2年3月からは、新たに准教授が配置され、当院診療科のみならず他医療機関、他大学との共同研究を積極的に展開し、これまで以上に医療薬学研究の推進と新規のエビデンス創出に力を注いでおります。

大学病院薬剤部のなかには医学部の講座を併設しておらず、学位(医学博士)を取得できない薬剤部もあります。病院薬剤師として働きながら、学位取得を目指したい、また研究に興味のある方は、是非当薬剤部(097-549-4411)にご連絡ください。皆さんの希望を叶えることができます。

<教員紹介>

教授: 伊東 弘樹
経歴: 1996年3月 熊本大学薬学部 卒業
1997年4月 大分医科大学医学部附属病院薬剤部 入局
2003年9月 大分医科大学医学部附属病院薬剤部 副部長
2003年10月 大分大学医学部附属病院薬剤部 副部長 配置換え
2004年1月 博士(薬学)取得 熊本大学
2014年1月 大分大学医学部医学科薬剤学講座 教授
准教授: 田中 遼大
経歴: 2009年3月 熊本大学薬学部 卒業 
2011年3月 熊本大学大学院博士前期課程 修了
2014年3月 熊本大学大学院博士後期課程 修了 博士(薬学)取得
2014年4月 大分大学医学部附属病院薬剤部 入局
2019年9月 大分大学医学部附属病院薬剤部 副部長
2020年3月 大分大学医学部医学科薬剤学講座 准教授

<研究テーマ>

Ⅰ.特異的内因性基質を用いた肝代謝型薬剤の適正使用に関する研究
  • Ⅰ-1.4-β-hydroxycholesterolを用いた病態時におけるCYP3A活性の変動とその要因解析
  • Ⅰ-2.Coproporphyrin-Iを用いた病態時におけるOATP1B活性の変動とその要因解析
  • Ⅰ-3.薬物間相互作用を利用したin vivoにおけるOATP1B阻害活性の定量化

Ⅱ.特殊病態下における抗感染症薬のPharmacometrics解析と遊離型分率を指標としたTDM研究
  • Ⅱ-1.持続的腎代替療法施行時における広域抗菌薬のPharmacometrics解析
  • Ⅱ-2.広域抗菌・抗真菌薬の高感度同時測定系の開発とPK/PD解析への応用
  • Ⅱ-3.TDM対象薬の血中濃度変動要因解明と有効性・安全性に関する医療薬学研究
  • Ⅱ-4.タンパク結合型抗微生物薬の遊離型分率変動要因解明とTDMへの応用

Ⅲ.抗悪性腫瘍薬の個別化医療を目指したPK/PD/PGx研究
  • Ⅲ-1.各種Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害薬による有害事象発現と薬物血中濃度の関連性の探索
  • Ⅲ-2.マルチキナーゼ阻害薬の母集団薬物動態解析と肝細胞癌患者の個別化医療への応用
  • Ⅲ-3.大腸癌肝転移に対する肝切除後フッ化ピリミジン系代謝拮抗剤使用時の至適投与量の探索

Ⅳ.生理活性ペプチドおよびタンパク質を指標とした薬効解析・病態評価・薬剤適正使用に関する研究
  • Ⅳ-1.腎不全時の降圧治療の個別化を目指した新規バイオマーカーMR-proADMの開発
  • Ⅳ-2.発熱性好中球減少症時の抗菌薬適正使用と予後改善を志向した新規バイオマーカーの開発
  • Ⅳ-3.がん化学療法に伴う悪心・嘔吐治療の個別化を目指した新規バイオマーカーの開発
  • Ⅳ-4.副腎皮質ステロイド投与患者の高精度な腎機能評価を指向した臨床薬学研究