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大分大学医学部附属病院薬剤部
 
部門紹介
薬 務 管 理 室

薬務管理室では、院内における医薬品の品質確保を前提として医薬品を円滑にしかも正確に必要とする部署に供給することを主な業務としています。

  • 採用医薬品等の管理について

    現在、薬価基準収載品目は16000品目を越え、増加の一途をたどっており、リスクマネジメントおよび経営上の観点から、採用品目の増加抑制は病院全体の重要な課題となっています。したがって、採用医薬品の採用・削除など管理を常に行うため、年6回の薬事委員会において医薬品の採用削除等を組織的に審議しています。さらに、薬事委員会の運営に関わるほか、資料提出・採用医薬品の情報伝達等重要な業務を医薬品情報管理室と連携して行っています。最近は、医療費抑制のために厚生労働省による後発医薬品の普及促進、DPC導入に伴う病院経営の観点からも後発医薬品採用の検討も行っています。


  • 医薬品購入・在庫管理について

    平成22年に導入した薬品管理システムを用い、購入契約(経営管理課が担当)、発注業務(納入業者への発注は週5回)、納品業務(PDA端末を使用)を行っています。現在、採用医薬品の大部分は、自動発注システム(通常在庫数を発注点とし、発注点以下となった場合の発注数を設定)での発注を行い、一部オーファンドラッグなどは、PDA端末にて手動発注を行い、適正在庫数を保っています。また、薬品管理システムの薬品マスタは、自主回収、不良品、自然災害などによる医薬品欠品があった際、医薬品の確保や追跡データ構築のため常に更新しています。棚卸し業務は月末に実施し、在庫金額の把握、品質管理(温度・湿度)、使用期限の確認などを行っています。


    【医薬品の請求・納品・払出の流れ】

    医薬品の請求・納品・払出の流れ


  • 麻薬・毒薬・劇薬・向精神薬・特定生物由来製剤の管理

    病院では、薬事法以外にも各種法律により管理が規定される医薬品がありますが、薬務管理室では、これら医薬品の分類・整理・保管を行なっています。麻薬管理においては、平成22年に導入した麻薬リテラ管理システム(麻薬注射オーダリングシステム連動型)により、調剤過誤の防止とリアルタイムな在庫管理が可能となりました。さらに、オーダにより蓄積された出入庫情報や調剤・返品情報が自動集計されるため、麻薬帳簿や、調剤済麻薬廃棄届、年間麻薬受払届の自動作成が可能となり、業務の効率化につながっています。


  • 手術部担当薬剤師
    • 処方の入力支援

      医師の負担軽減、処方忘れ防止のため手術時使用麻薬および筋弛緩薬の注射オーダ入力支援を行っています。

       http://www.med.oita-u.ac.jp/yakub/topics/phs_vol19_02.pdf

    • 麻薬の管理

      手術部で使用予定、または使用後の麻薬の管理、調剤、補充を行っています。また、麻薬の受け渡しについては麻酔科医師とダブルチェックを行い、管理を行っています。

    • その他薬品管理

      手術部に配置してある医薬品の管理(数量・期限管理)、毒薬及び向精神薬の管理帳チェック・期限管理を行っています。