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病院長挨拶

病院長挨拶

  • Mimata Hiromitsu

病院長

2020年4月1日付で大分大学医学部附属病院(以下、本院)病院長に就任した三股 浩光です。一言、ご挨拶を申し上げます。私は泌尿器科学を専門とし、泌尿器癌や排尿障害、腎不全等を中心に診療し、特に低侵襲治療の腹腔鏡手術やロボット支援手術を専門にしてきました。現在は病院長専任になっておりますが、可能な範囲で泌尿器科診療も行っています。

本院は1981年4月に大分医科大学医学部附属病院として開院し、来年は40周年を迎えます。この間、開院時の321床から618床に増床し、高度救命救急センターや認知症先端医療推進センター、臨床医工学センター、先端分子イメージングセンター等、様々な組織ができ、特定機能病院に相応しい陣容を整えています。本院は、腹腔鏡手術やInterventional Radiology、大動脈ステント留置術等の低侵襲治療をいずれも本邦の黎明期より開始し、多くの業績を残しております。特に消化器疾患領域では、消化器内視鏡や腹腔鏡手術の実技指導を通じて、ロシアやインドネシア、タイ等の東南アジア、サウジアラビア等での教育に携わってきました。

本院は2010年から再整備事業に取り組み、昨年度ようやく完成しましたが、本院の強みである低侵襲で高度な先端医療を推進すべく、手術室を1.5倍の15室に増やし、腹腔鏡手術専用室やハイブリッド手術室を作りました。今後はロボット支援手術や血管内治療等がますます充実されると思います。さらに人工知能技術を活用した新たな治療法の開発にも取り組める環境になっています。また、放射線部や集中治療部、血液浄化センター、リハビリテーション部等も大幅に拡充し、今後はさらに医療機器を充実させて、県民の皆様のニーズに応えていきたく存じます。また、新病棟の増築により、各病室は広々とし、個室も大幅に増えました。患者さんの入院生活が快適になるよう、アメニティーのさらなる充実を図っていく所存です。

大分大学医学部は国内で初めて臨床薬理学講座を設置しました。同講座が中心となって臨床薬理センターや治験管理センター、総合臨床研究センターが設置され、臨床研究の推進と新薬の開発に努めております。また平成27年に設置された認知症先端医療推進センターでは、地域住民や行政の協力のもとに、PET-CTを駆使した認知症の早期診断法や治療薬の開発を進めており、地域に密着した先端医療を展開しております。また、高度救命救急センターは平成24年より稼働し、ドクターヘリも運用されました。大分県のほぼ全域から約30分で緊急患者を搬送できる態勢になっており、県民の皆様の命を守る最後の砦として活躍しています。

本院は大分県下のほとんどの地域基幹病院に医師を派遣しております。大分県の地域医療を維持・発展させるためには、本院と関連病院や医師会、行政との連携・協力が不可欠ですので、今後はこれらの組織との交流を深めていく予定です。また本院は医師をはじめ、看護師や薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、療法士等のメディカル・スタッフの教育にも努めております。メディカル・スタッフを積極的に国内外に派遣し、国際的視野を持った医療人を育成し、大分県の医療に貢献していきたく存じます。

本院の理念は「患者本位の最良の医療」を実践することであり、これからも皆様に信頼される病院を目指し、職員一同、益々の精進に努めてまいります。大分県の皆様に安心で安全な高度先端医療を提供し、難治性疾患の診断や治療法の開発を目指していく所存です。

令和2年は新型コロナウィルスの猛威が世界中を席巻し、医療だけでなく経済や政治、国家の在り方にまで重大な影響を与えつつあります。本院も県民の皆様の健康を守るため、通常の医療を提供しつつ、新型コロナウィルス感染にも適切に対応する所存です。皆様にご不便・ご迷惑をおかけすることもあろうかと存じますが、これからもなにとぞご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。