リハビリテーション部


トピックス

 
2020.10.2
本院で心不全にて入院されリハビリテーションを実施した65歳以上の患者さん・ご家族の皆様へ
2020.5.21
自主トレーニング(始めましょう!心臓リハビリテーション、ストレッチング、筋力トレーニング、有酸素運動、自宅での生活動作の工夫、呼吸法)のページを更新しました
2020.4.28
自主トレーニング(つま先立ち運動、起立・着座運動、グーパー体操、とんとんすりすり体操、嚥下おでこ体操)のページを掲載しました
2019.7.8
ホームページを開設しました

リハビリテーション
リハビリテーション室

ご挨拶

加来信広教授
  • 大分大学医学部附属病院
  • リハビリテーション部 部長
  • 大分大学医学部 整形外科学講座 教授
  • KAKU Nobuhiro

リハビリテーションは、個人の生活の質を向上させることを目的とし、身体的、精神的、認知的な機能の回復を支援し、障害や障害の影響を軽減するための手段を提供します。具体的には、病気や怪我などの状態から回復し、個々の能力を最大限に引き出すことを目指します。人々のニーズや状態は異なるため、リハビリテーションは個別化されたアプローチが求められます。専門家のチームが総合的かつ個別化されたケアプランを提供することで、個人が自立した生活を送り、社会参加を促進することができます。

大分大学医学部附属病院リハビリテーション部は、1981年10月の附属病院開院から6ヶ月後に理学診療部として開設されました。1999年4月から医師が配置され、2002年からリハビリテーション部と改名、開設当初理学療法士わずか2名でスタートした当部門は、現在医師4名、理学療法士13名、作業療法士7名、言語聴覚士4名、看護師1名、クラーク1名が常駐しています。

10年前まで19,000件程度であった年間治療総数は現在40,000件に迫るまでに増加しています。入院患者さんを治療する件数の多い整形外科、脳神経外科、神経内科、血液内科、循環器内科や心臓血管外科と定期的にカンファレンスを実施し、栄養サポートチームや糖尿病チームとも関わり、多職種間の連携を強化し円滑・安全な診療に貢献しています。従って、対象となる疾患は従来からの関節や脊椎などの運動器疾患、脳卒中や高次脳機能に障害などの脳血管疾患、神経疾患などに限らず、循環器疾患、呼吸器疾患、がん、周術期、摂食嚥下など多岐にわたり、新生児から超高齢者まですべての年齢層が対象となります。最近では疾患の多様化と重症化が際立つようになり、診療科横断的な超急性期リハビリテーション、早期離床を目指した集中治療室や高度救命救急センターでのリハビリテーションに対して積極的に取り組み、時代の変化に十分対応できるよう常に努力を重ねています。

研究分野では整形外科、循環器内科や呼吸器内科とも臨床研究を行い、その成果を学会で報告し、リハビリテーション部の独自の臨床研究や多施設共同研究に至るまで、幅広く展開しています。大学院生も継続的に輩出し、基礎研究を行うだけでなく、科学研究費などの外部資金も獲得しています。教育においても、自治体と地域包括ケア会議や健康予防事業を行い、学内卒前卒後教育のみならず県内外のリハビリテーション教育機関からの臨床実習学生受け入れや非常勤講師としての教育にも尽力しています。

私たちはそれぞれの患者さんの新しい出発に向け、科学的根拠に基づいた適切なリハビリテーションを、患者さんに寄り添いながら実践して参ります。日々進化する医学の分野において、新たな知見を獲得し、最新の技術を取り入れる努力を惜しむことなく続け、リハビリテーション医学・医療の分野での更なる発展と向上を目指し、今後も情熱を持って取り組んで参りますので、今後とも御指導、御支援の程、よろしくお願い申し上げます。