ルタテラ治療
ルタテラ治療が大分大学医学部附属病院で行えます!
ソマトスタチン受容体が発現している神経内分泌腫瘍で切除が困難な方の治療選択肢として、ルタテラ治療が新しく提供できるようになりました。
臨床試験結果
- NETTER-1試験1):20か月時点で、ルタテラ治療群は65.2%の患者さんが腫瘍の進行が抑制され(既存治療群10.8%)、腫瘍が縮小した割合は18%(既存治療群3%)でした。
- NETTER-2試験2):無増悪生存期間(腫瘍の進行が抑えられる期間)はルタテラ治療群22.8か月、既存治療群8.5か月であり、14か月の延長を示しました。
- 1) Strosberg J, et al. N Engl J Med 2017;376:125-35
- 2) Singh S, et al. Lancet 2024;403:2807-2817
副作用
- 骨髄抑制(リンパ球減少28.3%、血小板減少22.8%、貧血11.8%)
- 腎機能障害(4.7%)
- 骨髄異形成症候群(1.6%)
- 急性骨髄性白血病(頻度不明)
ペプチド受容体核医学内用療法(PRRT)
ルタテラ(ルテチウムオキソドトレオチド)

ルタテラ治療は8週ごとに4回施行

1回の治療スケジュール(2泊3日入院)

放射線治療を正しく理解しよう
ルタテラ治療を受けた患者さんが基準を守って退院する場合、同居されている方(介護をされる方)の受ける放射線量は4回分の治療で約2mSvです。これは日本で自然環境から受ける放射線量1年間分(2.1mSv)よりも少ない量です。
『投与後1週間は注意すること』を守れば安心
