中央採血室
概要
採血室は病院外来2階に位置しており、一日平均約300~400人の外来患者さんを看護師2~4名、臨床検査技師2~4名体制にて採血を実施しています。
採血業務のほかに、赤血球沈降速度検査・出血時間検査・糖負荷試験・入院患者の採血管準備なども実施しております。
受付と採血管準備は、病院総合情報システムでオンライン取得した患者情報をもとに、全自動採血管準備システムを用いて、採血管の自動選択と検体ラベルの自動貼り付けを行っています。これにより、迅速性と正確性を達成しています。
教育を受けた担当者が徹底した安全管理の下、実施しております。
しかし、細い血管・動きやすい血管・かたい血管などの患者さんの場合、1度の穿刺ではうまく採血できず、採血部位を変えて再採血を行う場合があります。
また、患者さんの大変込み合っている時間帯によっては30分以上の待ち時間が生じる可能性がありますことをご了承下さい。
AM8:00 ~ PM4:00
[検査オーダ]
担当医がコンピュータに検査実施項目を入力します。通常、初診の場合は当日、再来の場合は前回の診察時です。
採血を指示されましたら、2階中央廊下横(中央階段となり)の採血室までおいで下さい。なお順路は廊下に赤ラインで示しています。

[受 付]
診察券(診察カード)を自動受付機にを挿入してください。
原則として受付順に採血をしますが、状況によっては順番が前後する場合がありあます。
下記に該当される方は受付担当者に申し出て下さい。
- 車椅子の方
- 気分のすぐれない方
- 小児で初めての方
- 過去に採血で、気分が悪くなられた方

[準 備]
採血管の準備は、全自動採血管準備システムを用いて採血管の自動選択・検体ラベルの自動貼り付けを行っています。
採血の準備が出来ましたらお名前をお呼び致しますので、指定された採血椅子におかけ下さい。
なお、車椅子専用採血台、ベッド採血も準備しています。

[採血管]
採血管は検査の種類によって異なります。
写真には一般的な8種類を示しています。
左から生化学、血液、血糖、赤血球沈降速度、輸血、凝固、ホルモン、血清検査用です。
採血量は多くとも30ml程度です。

[確認と説明]
お名前と生年月日と消毒用アルコールのアレルギーと出血傾向の有無の確認を行います。
採血時の注意と採血本数を説明します。
採血の時にいつも「気分が悪くなる」などがありましたらお申し出下さい。症状によっては、ベッドで採血をします。

[採 血]
皮膚の消毒を充分に行った後に採血をします。通常は1~2分で終わります。
採血部位を数分間押さえて下さい。
血液が止まりにくい方は5分以上が安心です。揉むと内出血します。押さえるだけにして下さい。
ファイルを受け取って外来にお戻り下さい。

[検 査]
採血した血液は、検体処理後直ちに検査を始めます。
結果が出るまでの時間は、検査項目によって異なりますが約60分~120分程度です。
検査結果はコンピュータにて担当医に報告いたします。

[糖負荷試験]
75gぶどう糖液を飲んだ後、一定時間間隔で複数回採血し、血糖、インシュリンなどを測定します。患者さんによっては尿を採取して頂く場合もあります。

[出血時間検査]
耳たぶにメスで創傷を作り、出血が自然に止まるまでの時間を測定します。基準値は60~210秒です。
測定方法はDuke法です。

[赤血球沈降速度検査]
採血した血液を専用機器にて測定します。赤血球が沈降するスピードを30分、60分、120分毎に測定します。
測定方法はWestergren法の国際標準法に準ずる。

副作用 | 対処 |
---|---|
血管迷走神経反射自律神経系の突然の失調のために、血圧・心拍数が低下することにより、脳への血流量が不足します。それにより失神や目まいなどの症状を引き起こします。 空腹時・満腹時・極度の緊張状態の時などに起こしやすいです。 |
頭を低くしてしばらく横になることで改善します。 過去に採血を行った際に気分の悪くなったことのある方は、申し出下さい。 |
皮下出血血管外に血液が漏れてしまったり、採血後の押さえが足りなかった場合に起こります。 また、血液をサラサラにするお薬を常用されている場合も起こしやすくなります。 |
採血のあと決して揉まずに、しっかり押さえて下さい。揉むとひどくなる場合があります。 |
採血後のしびれ極まれに神経に針が接触して、損傷させる場合があります。 |
しびれや痛みが消えない場合は採血室もしくは担当医まで申し出て下さい。 |
アレルギー消毒用のアルコールによる皮膚の消毒後かゆみや腫れなどが生じる場合があります。 |
採血前に担当者が必ずアレルギーの確認を致しますので、その際に申し出て下さい。 アルコールではない消毒薬に変更させていただきます。 |