生化学検査室
生化学検査とは?
生化学検査では、患者様から採取した血液、尿、髄液、胸水、腹水などの体液に含まれる 様々な成分を測定しています。測定で得られた結果により生体の状態を把握することができ、 スクリーニングや疾患の診断、治療方法の決定、経過観察などに役立ちます。
検査の流れ
- 患者様から採取した血液を遠心し、赤血球、白血球などの有形成分と、 血清(血漿)と呼ばれる液体成分とに分離します。
- 自動測定機器を使って、血清(血漿)中の様々な成分を測定します。
主な検査項目
調べたい臓器や疑いのある疾患などで、必要となる検査項目は異なります。医師は必要に応じて検査項目を組み合わせてオーダーし、得られた検査結果やその他様々な所見を参考に判断しています。
肝臓・胆道機能 | AST、ALT、γGT、ALP、ChE、ビリルビン など |
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腎機能 | 尿素窒素(UN)、クレアチニン(CRE) など |
心臓機能 | CK、LD など |
栄養状態 | 総蛋白(TP)、アルブミン(ALB)など |
動脈硬化 | 総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)、 HDLコレステロール、LDLコレステロール など |
糖尿病 | 血糖、ヘモグロビンA1c など |
貧血 | Fe、不飽和鉄結合能(UIBC)など |
骨代謝 | Ca、無機リン など |
その他の活動
平成17年11月より、当院の栄養サポートチーム(Nutritional Support Team:NST)メンバーとして、週に一度カンファレンスと回診に参加しています。医師、管理栄養士、薬剤師、看護師、そして我々臨床健肢技師などの専門スタッフが職種を越えて連携し、患者様の栄養支援を行っています。

当院の生化学検査室は、大分県臨床検査データ標準化事業の大分Cブロック基幹施設として、ブロック内の臨床検査施設との月に一度の試料測定や勉強会を行い事業の発展に協力しています。