部長

  • 北野 敬明
  • KITANO Takaaki

部の紹介

手術部は,当院診療各科が先端知識と技能を駆使し最先端の手術・検査ができるように,また手術を受けられる患者様が安全・快適に手術を受けられるよう環境を整えることを第一の使命としている。2018年度全手術件数は5,925件(緊急手術651件)である。重症患者の手術、長時間手術が多く、手術1件当たりの診療報酬は大学病院の中でもトップクラスを維持している。

2018年の病院再開発により、手術室数は15室となり、心臓・大血管,肺,食道,肝臓等の高度侵襲が加わる長時間手術だけでなく、低侵襲手術として主流となっている内視鏡手術専用室や、X線透視下手術用ハイブリッド手術室、手術支援ロボット(ダビンチ)手術室、日帰り手術に対応した手術室など高度先進医療に対応した手術室が完成し運用を開始している。最先端の医療を患者様に提供するための知識・技術の習得に励むだけではなく,高度手術を安全に行うための危機管理も積極的に行い,患者様の安全を第一とし患者様のニーズの多様化にも迅速に対応できるように努力している。

麻酔科関連の患者に対しては、術前日に麻酔科医師の診察を受け、麻酔についての説明を実施している。そこには手術室看護師も必ず1~2名はおり、麻酔科医師の診察に立ち会い、麻酔科医師の説明後の不明な点の確認や不安に対してのケアを実施している。また、診察後には麻酔科医師と手術室看護師で問題の共有を行い、翌日の各担当医師・看護師へ引き継ぎケアに活かせるようにしている。

また、手術室看護師は、全ての診療科の術式に対応できるように育成計画を立案し、あらゆる人材を認め活用していくことで手術室看護の質の向上を図っている。全身麻酔・局所麻酔に関係なく、事前に担当する患者が分かっている場合は担当者が、それ以外の患者に関しても必ず誰かが術前訪問を実施し、患者への手術看護に活かせるように、患者が安心できるように関わっている。

手術当日は術前ブリーフィングを実施し、麻酔科医師とも情報共有を行っている。術中は手術安全チェックリストに添ったタイムアウトを行い、医師・看護師・他職種コメディカルのチームで情報を確認・共有し、手術がスムーズに行われるようにしている。術後は、術中に起きたことを正確に病棟看護師へ引き継ぎ継続看護に活かせるように申し送りを行っている。


手術部において実施されている高度医療

  1. 高度侵襲が必要となる手術【心臓外科手術、神経外科手術、食道腫瘍などの消化器外科、肺腫瘍などの呼吸器外科、腎臓・膀胱腫瘍手術、頭頚部腫瘍、脊椎手術など】
  2. 繊細手術【脳神経外科、眼科・耳鼻科手術、形成外科手術、ロボット支援下手術】
  3. 患者に低侵襲な手術【各種内視鏡手術、ロボット支援下手術】
  4. X線透視下による血管内手術【大動脈瘤に対する人工血管内挿術、経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)】
  5. 外来日帰り手術